話し方教室(東京)「ビジネス会話術!上司の問いかけに答える話し方」

上司の問いかけに「答える力」

働く皆さんに必要なスキルのうちの一つに、ビジネスシーンでの「コミュニケーション力」があります。

書店でビジネス会話を特集した雑誌を見かける機会も増えましたし、電車のつり革広告で「話し方」の本の広告を目にすることも少なくなくありません。それだけ話し方やコミュニケーションスキルに不安がある人達が多い、ということでしょう。

今日は、若いビジネスパーソンに向けに、上司からの問いかけに「答える力」について述べてみましょう。

相手が求めているものを返す話し方

上司から何か質問された時に、単にイエス、ノーだけを述べて終わる人は意外に多いものです。上司が部下に求めているのは、イエス、ノーだけではありません。あなたの、その理由を求めているのです。

たとえば、上司から「出社時間を30分早めることを推奨したいと思っているんだが、君はどう思うかね?」と聞かれたとしましょう。

若手社員Aさん,Bさん,Cさんは、次のように答えました。

Aさん:「部長のご提案には賛成です」

Bさん:「部長のご提案には賛成です。いまは出社時間を早めて朝型にしている会社が増えています」

Cさん:「部長のご提案には賛成です。なぜなら、早く出社した30分をメール確認や打合せなどに有効に使えば、夜間の残業が減ると思うからです。そうすれば、早く帰って家族と会話する時間も増え喜ばれます」

相手が求めているものを返す話し方をしたのは誰か

若手社員のうち、一番早く出世するのは、おそらくCさんでは・・。

Aさんは、自分の意見だけで、理由を述べていません。
Bさんは、意見と理由らしきことを述べてはいますが、理由にはなっていません。実は、このような受け答えをしてしまっている人達は多いものです。

Cさんのように、意見に客観的な理由を添えることができる人を上司は求めているのです。

ビジネスにおけるコミュニケーションでは、相手が真に何を求めているのかを常に考えることが重要です。若いビジネスパーソンの皆さん、頑張ってくださいね。

■ 記事関連・話し方講座/初心者話し方コース(あがり症専門・話し方教室)

■ 話し方教養講座提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方教室教養講座・スタッフ委員会