話し方教室東京 コラム-医療施設内でのコミュニケーションは、医療従事者の「仕事満足度」に関係するか?
対面・非対面コミュニケーションは、仕事の満足度に影響するか?
アナルス・ファミリー・メディスンは9月10日、プライマリ・ケア専門医を対象に行ったコミュニケーションと仕事の満足度についての調査結果を発表。対面コミュニケーションを行う専門家は仕事の満足度が高い結果となった。
総合医で患者と最初の接点ともなるプライマリ・ケアクリニック。そこでの仕事に対する意欲は、患者の満足度やケアの質にも関わってくる。ウィスコンシン大学の研究は、仕事の満足度や、対面・非対面コミュニケーションに関連する調査を実施。米国5施設、医師と臨床スタッフ143名が参加した。
同研究で5つの病院から集計した仕事への満足度は、7点満点で平均5.8点。別の調査では、主治医の不満度は約68%、内科医73%という報告もあることから、全体的には高い満足度を示していると報告。
医療施設内での対面コミュニケーションが多い人は、満足度が高くなる
クリニック内のコミュニケーションについて、「対面」「非対面」を調べたところ、全体的には対面が57%となっている。役割によるが、対面コミュニケーションの多い医療従事者は仕事の満足度が高くなっている。
プライマリ・ケアでは階層ではなく、それぞれの専門分野との協力が必要であり、結果として効果的な施設内のコミュニケーションが構築されると分析。一方、性別で見ると女性の満足度は低くなっており、さらなる研究が必要だと付け加えている。
※プライマリ・ケア:患者の抱える問題の大部分に対処でき、かつ継続的なパートナーシップを築き、家族及び地域という枠組みの中で責任を持って診療する臨床医によって提供される、総合性と受診のしやすさを特徴とするヘルスケアサービスである」(米国科学アカデミー1996年)
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