話し方教室東京 教養講座|議論での「ポジショントーク」に、どう対応すべき?
議論に際し、自分に都合のよい発言をしていませんか?
まず、「ポジショントーク」とは、自分の都合の良い発言をするという意味で用いられます。議論を進めている時に相手がポジショントークを始めると、論点がすり替えられた状況になり、なかなか結論にたどり着きにくくなってしまいます。
相手のポジショントークには、どのように対応すれば良いのでしょうか。
自分が有利になるように仕向ける「ポジショントーク」
ポジショントークの本来の意味は、有力者などが自分自身の金融資産の価値上昇をねらうため、金融市場などで「市場予測」という形で発言することです。これによって、市場が揺さぶられ、有力者自身にとって有利な展開に持ち込めることが期待されるのです。
それが転用され、議論の場でも「ポジショントーク」という言葉が使われます。つまり、客観的な視点から議論を行わず、自分が有利になるように議論をすり替える場合に、ポジショントークとなるのです。そのポジショントークを持ち出されると、議論がかみ合わなくなりますので困ったものです。どのように対処するのが良いのでしょうか。
ポジショントーク対策は、客観的な視点で議論すること
相手にポジショントークを持ち出された場合、「客観的な視点」が有効となります。例えば、会社内で各部署に対し、各部署の経費予算を前年比で5%引き下げることをテーマに議論していた時、ある部署から「これ以上予算を引き下げられたら、業務の遂行は不可能だ!」という発言があったとしましょう。
それに対しては、「売上が減少しているのです。予算を維持すれば、赤字決算が避けられません。経費予算の引き下げは、やむを得ない状況です。どうか了承願います」と、客観的視点から説明することができます。
話し方教室の要点「議論に強くなるポイント」
1.「ポジショントーク」とは、自分に利するための発言という意味で用いられる。議論の時に相手がポジショントークを始めると、論点がすり替わり、結論にたどり着きにくくなる。
2.相手にポジショントークを持ち出された場合、「客観的な視点やデータ」から主張することが重要になる。
ポジショントークは、日常のコミュニケーションでもよく見られます。そんな時は、やはり客観的な視点で対応するのがカギです。客観的な視点で話す議論のコツを学びたい方は、本学の話し方教室・専門講座をご利用いただくのがよいでしょう。
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