話し方教室東京 教養講座|会議・ミーティング参加者の発言に対する、司会者のオウム返しのファシリテーション術

会議司会者必須!参加者が発言しやすい雰囲気づくり

会議のファシリテーションに際して、司会者に必須の能力に参加者が発言しやすい雰囲気を作ることがあります。そのための手法の一つとして「オウム返し」があります。

オウム返しは、基本的に相手の言葉を繰り返すだけです。しかし、相手の発言に対して共感を示すことができるので、相手から踏み込んだ意見を引き出しやすくなります。簡単でありながらも効果の高い「オウム返し」を活用しましょう。

オウム返しで、一歩踏み込んだ「意見」を引き出す

司会者は、参加者が良い意見を言っていると感じたら、すかさずオウム返しを行いましょう。

例えば、残業削減をテーマとした会議において、参加者が「たとえ何があっても、夜8時以降、社屋への立ち入りは禁止する、というのはどうでしょうか?」と発言したとします。それに対して、司会者が「夜8時以降の立入は禁止ですね」と返すことがオウム返しです。

これにより、参加者は「夜8時以降、社屋への立ち入りが禁じられるなら、社員たちは、仕事の段取りをしっかり立てるようになるはずです」というように、さらに踏み込んだ意見を述べやすくもなるのです。

自信なさげに発言する人に、オウム返しで「承認」効果を

また、オウム返しは、自信なさげに発言している方にこそ有効です。

先ほどの残業削減をテーマとした会議で、あがり症の方が「要領良く作業をすすめる方法をマニュアル化できないでしょうか?」と発言したとしましょう。このときも司会者は「要領の良い作業方法のマニュアル化ですね」とオウム返しをするのです。

あがり症の方は、コミュニケーションの取り方や自分の話し方に自信が持てないものです。しかし、オウム返しされると自分の意見を「受け入れてもらえた(承認してもらえた)」と感じるものなのです。司会者は、会議の参加者が発言しやすい雰囲気を作り続けることが大切です。どうぞ、オウム返しをお試し下さい。

話し方教室の要点「会議で発言しやすい雰囲気をつくるファシリテーションのコツ」

1.会議の司会者として必須の能力に、参加者が発言しやすい雰囲気を作ることがある。そのための手法の一つとして「オウム返し」がある。

2.オウム返しは、基本的に相手の言葉を繰り返すだけ。しかし、相手の発言に「共感」を示すことにもつながるため、相手から踏み込んだ意見を引き出しやすくなる。

3.あがり症の人は話し方に自信が持てないもの。しかし、オウム返しされると、自分の意見を「受け入れてもらえた(承認してもらえた)」と感じる。

会議のファシリテーションには熟練が必要です。いきなり「断トツに上手い!」人などいないのです。司会を任された人はプレッシャーはあるでしょうが、そこは訓練するしかありません。

会議の司会にお悩みの方は、本学の話し方教室・専門コースで学んでください。それが一番です。

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