話し方教室「大統領選挙後、男性の交渉術は女性に対して攻撃的になった」

アメリカ大統領選挙後、男性の交渉術が変化した

米国でアイデアのユーチューブとも呼ばれる「ビッグ・シンク」は3月17日、昨年の大統領選挙後、男性の交渉術が変わったというペンシルベニア大学で行われた研究を紹介した。この論文はアメリカン・エコノミック・レビュー誌の5月号に掲載される。

研究ではゲーム理論の研究で知られる「男女の争い」というゲームを用いた。2人の被験者がペアになり、20ドルのお金を分けるために交渉する。

ゲームでは片方が15ドルを取るか交渉がまとまらずにどちらもお金をもらえないか、二つに一つの結果しかない。ペアのコミュニケーションを観察して、交渉スタイルを「攻撃的」、「協力的」などの基準で採点した。

攻撃的スタイルよりも協力的であるほど交渉が良い結果となる

研究チームは、昨年10月と大統領選挙後の11月に実験を行った。

二度目の実験では全般的に非協力的な交渉が増え、まとまらない確率が上がったことを発見した。この変化は特に、男性が女性に対して攻撃的になったことに起因していた。

選挙前の実験では男性は相手が女性と知ると攻撃的なスタイルを控えたが、選挙後には攻撃的なスタイルを取る人が大幅に増えた。

研究によると、こうした「攻撃的」なスタイルが用いられると交渉がまとまらないことが多く、選挙後の実験では全体的に交渉で得られた「お金」が減少したという。また、より協力的であるほど、交渉は良い結果につながった。

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