話し方教室「海の騒音でコミュニケーションできないクジラたち」
海上交通がクジラのコミュニケーションの妨げに
UPIは4月11日、カリフォルニア南部に位置する水域での海上交通が、クジラのコミュニケーションの妨げになっているという研究発表について報道している。この研究・発表は「絶滅危惧種研究」に特別号として掲載されたもの。
ザトウクジラ、ブルー・フィン・クジラなどの範囲と行動パターンと、米国沿岸警備隊の船舶交通データを比較。海上輸送交通が、騒音環境にどのように影響しているかを分析している。
それによると、南カリフォルニア沿岸の実に95%の水域では、クジラ類の音響環境の一部である低周波ノイズが増加しているという。その原因は商業用船舶などの輸送交通だ。
特にクジラの摂食場所をはじめ、クジラの生息密度が高いと予想される海域で騒音レベルが上昇しているという。
コミュニケーションを取りながら生活しているクジラたち
クジラは人間と同様に助け合って生きている。仲間との出会い、移住の調整、食料捕獲など、低周波ノイズを発し、ほかのクジラとコミュニケーションを取りながら生活している。
人間も、騒音の中で会話することは困難であり、ストレスを伴う。いくつか低レベルの騒音を示す海域はあるものの、そこで生活しなければならないクジラたちとの共生を考えるべきと指摘している。
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