話し方教室「失語症に対するコミュニケーション能力維持プログラム」
原発性進行性失語症の治療プログラム
ユリーカラートでは5月4日、原発性進行性失語症の患者と介護者を支援する、初めての構造化・開発された治療プログラムについて報道している。患者がコミュニケーション能力を長期間維持するのを助けるプログラムだ。
言語学習等によりコミュニケーション能力を長期間維持・改善
原発性進行性失語症は、謝った単語の置き換え、間違った言葉、簡単な言葉や人の名前の理解喪失など、言語機能が低下してしまう疾患。1980年代に初めて報告されているが、あまり研究の進んでいない分野だ。
この症状に取り組んでいる言語病理学者と臨床科学者が、初めてプログラム化された介入治療を開発。記憶機能に問題が生じるアルツハイマー病などを有する患者の治療にも有効だ。
セラピーは10週間で言語学習活動、コミュニケーション法、患者と介護者のカウンセリングと教育プログラムなどが含まれている。もともと進行は遅い病気だが、これによってコミュニケーション能力を長期間維持、または改善することが可能になるという。
今後も言語療法としてさらに研究
現段階では根本的な回復を見込める治療ではないが、現在のコミュニケーション能力を維持し、能力低下を遅らせることが重要な目標。今後は言語スキル療法として、患者の脳刺激の影響を調べていく予定だ。
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