話し方教室東京 ニュース「人の感情を正確に読み取るには視覚よりも聴覚!」
他人の感情を、正確に読み取るために必要なもの
アメリカのサイエンス・デイリーは10月10日、エール大学で行われた人間の感情の解釈に係わる研究を紹介した。この論文はアメリカン・サイコロジストに掲載された。研究では1800名以上の被験者に対し、他人の感情を正確に読み取れるかどうかをテストした。
ある条件では感情的な表現をする人との直接的な交流が求められ、別の条件では音声の録音だけを聴き、画像を見るだけの条件もあり、言葉を活字で読むだけの条件もあった。その結果、音声の録音を聴いただけの条件において、感情の解釈はより正確だった。
録音した音声がコンピューターで加工されると、正確さは他の条件より低かった。これによって、他人の感情を正確に把握するためには声の抑揚などが、表情など視覚的な刺激よりむしろ重要であることがわかった。
視覚に頼りすぎると、他人の感情を読み間違える
他人の感情を正確に解釈するEQ(心のインテリジェンス)の研究では、感情をどれだけ正確に読み取れるか、といったパターンが多い。従って実は視覚より聴覚の方がそのプロセスでは重要だという結果を意外に感じる人も多いだろう。
関係者は、私たちが他人の表情に気を取られすぎていると指摘している。人は感情を隠す努力をし、その努力はまず表情に向けられる。従って視覚に頼ると間違った情報を得てしまうことがある。
そして視覚と聴覚など、情報が多ければ多いほど良いわけではない。人間は複雑なプロセスでは間違った答えを出しやすいものだという。
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