話し方教室東京 ニュース|リーダーの知能とリーダーシップとの関連性
知能とリーダーシップの関連性は?
「インディペンデント」によると、ローザンヌ大学の研究チームは「アプライド・サイコロジー」にて、一定以上のIQ(知能指数)がリーダーシップに悪影響を与えると発表した。
知能とリーダーシップの関連性において、リーダーのIQが一定レベル以上に達した場合、交換型リーダーシップと指示型リーダーシップが低く評価されたと報告されている。
リーダーシップ能力は男性より女性のが高く、年齢に伴い能力が増す
研究チームは、欧州中心に30企業の中間管理職379人を対象に、知能とリーダーシップの関係性について実施した。被験者は平均年齢38歳、うち27%は女性であった。リーダーシップ能力は、男性に比べて、女性リーダーのほうが高く評価され、年齢に伴ってリーダーシップ能力が増す傾向が認められた。
なお、研究チームは、同僚や部下8人に対して多因子リーダーシップ質問表「マルチファクター・リーダーシップ・クェスチョネア」を行い、他己評価にて被験者のリーダーシップ能力を評価した。
高い知能のリーダーは、複雑な事象を単純明快に説明できない?
また、個々の対するアンケート調査と「ワンダーリック・パーソナル・テスト」にてIQを測定したところ被験者の平均値は111であり、標準値の100を上回った。
調査結果より、IQ120以下である場合、知能とリーダーシップは相関関係であった。一方、IQ120以上では知能と反比例してリーダーシップの効率性は下がり。特に128を超えると顕著に認められた。しかしながら、研究チームは、知能とリーダーシップの関係性について証明には至っていない。
高い知能をもつリーダーは複雑な思考をしがちで、コミュニケーションスキルも論理的で抽象的になる傾向にある為、複雑な事象を単純明快に説明できず、周囲よりリーダーシップ能力を低く評価されたと推測する。合わせて、リーダーシップにおいて好ましい知能指数はなく、リーダーに高い知能を求める必要性はないと考える。
■ 記事関連・話し方講座/社長・管理職の話し方教室(高度話力開発・専門特化コース)
■ 話し方コラム提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方コラム・スタッフ委員会