話し方教室東京 ニュース|外国語で思考すれば、迷信を減らせる?
外国語では迷信の影響が減退する
進歩的な考え方を求めて様々な分野でのニュースを配信するビッグ・シンクは12月4日、外国語では迷信の影響が減退することを示した研究を紹介した。
迷信は現代生活のあらゆる所に存在している。13日の金曜日には大規模な行動を避けるビジネスも多く、イギリスではその日全体の交通量が少ないにもかかわらず事故が劇的に増える。
最近発表された研究では、ドイツ語や英語に堪能なイタリア人が「鏡を割る」、「はしごの下を歩く」、「四つ葉のクローバー」など悪運や幸運に関する文章を母国語や外国語で読んだ。実験の参加者はどちらの言語でも感情的な反応を示し迷信の効果があったが、外国語では顕著に効果が減少した。
言語の選択で、より合理的にコミュニケーションできるかも
この実験結果は、記憶はそれを形成した言語と結びついているという仮説や、第2言語の処理は第1言語の処理より合理的であるという仮説を裏付けている。
これまでの研究で、人は外国語で話しているときの方が5人の命を助けるために1人を犠牲にする決断を下しやすく、恥ずかしい話題を長く話すことができ、意図がよくわからない他人の援助も鷹揚に受け入れやすいことがわかっている。
実に不思議だ。この知見はこれからの研究に影響を与えるだけでなく、ビジネスや外交の場で最も合理的にコミュニケーションできる言語を選択することにも活用できる。個人的なレベルでも、次に黒猫があなたの前を横切ったとき、母国語で考えるより外国語で考える方が、効果的に無視することができるだろう。
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