話し方教室東京 コラム|リーダーシップ!リーダーには、先を見越した行動力が必要

リーダーの先を見越した行動の重要性

ビジネスリーダーには、将来の危機を予測して事前対策を講じるなど先を見越した行動が求められる。しかしながら、多くは、現状改善や変化より、現状維持を好む傾向にある。先を見越した行動が取れなかった場合、好ましい成果・結果を望めず、重大なミス、深刻な事態をまねく要因に成り得る。

「ザ・カンバセイション」では、自発的・先取的行動とリーダーシップの関係性に関する研究を紹介している。先を見越した行動とは、単に物事を先延ばしせず、早急に行動を起こすことではない。長期的で先見的な視点にて物事を見据え、現状の理解・把握、正しい方向性を見極める。

自発的・先取的行動とリーダーシップの関係性

ノートルダム大学とノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究者らは、長期に亘り、先を見越した行動とリーダーシップに対する影響について複数の調査研究を実施した。

経済・経営専攻の大学院生を対象にアルバイト経験と自己の行動傾向について聴取したところ、先見性や柔軟性のある行動傾向と成功における関係性が認められた。

先見的な視野をもち、変化を恐れない行動は、好ましい成果・結果に対して大きな影響を与えているという。また、周囲は、先見性や柔軟性のある行動を高く評価し、リーダーシップと認識していたと報告されている。

ビジネスリーダーを対象とした調査研究では、先を見越した行動により、周囲の期待以上の成果・結果が得られ、ストレスを効率的に管理できることが立証された。

大学院生に対する調査結果と同様に、自発的・先取的性格のリーダーは、リーダーとしての他己評価が高かった。

話し方教室の要点「リーダーの行動力のポイント」

ビジネスリーダーには、リスク対策として、事前に危機を予測して対策を講じるなど、先を見越した行動が求められる。つまりリーダーには、先見力が必要になるのだ。そしてその先見性に基づき、部下を説得、動かし、事前対策を講じる。

要するに、リーダーにとって先見力とコミュニケーション能力は、車の両輪、欠かせない能力といえるのだ。

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