会話・雑談力の話し方教室(東京)-会話でのアイコンタクトの意味!その最新研究結果

アイコンタクトは会話での「同調」を終わらせる瞬間かもしれない

コミュニケーションは、言葉やジェスチャーだけではなく表情、沈黙、そしてアイコンタクトが含まれている。

サイエンティフィック アメリカンでは、アイコンタクトに焦点を当て、その役割は「同期」とは異なる役割を持つのではないかという研究報告について紹介している。

研究は、米国自然科学アカデミーの議事録に掲載された論文で、心理学者が186人の学生に見知らぬ人と10分間会話をしてもらい、アイコンタクトの変化を調べたものだ。

会話中の人の瞳孔を観察したところ、アイコンタクトを行う瞬間が会話を同期、または気持ちを同調させるピークであり、その後低下していったという。

これまでアイコンタクトは相手との接続や同調を示す代名詞のように考えられてきたが、相手を見ることが「同調」を終わらせる瞬間なのではないかと報告している。

アイコンタクトは会話を前に進め発展させる役割を持っている可能性を示唆

例をあげると、親が注意している間に子どもが目を合わせなければ、小言が長くなる可能性がある。

しかし子どもが親を見ると同調したと捉えられ、会話が次のステップに前進する合図となり、自分の考えに戻って脳内で個人的な整理を行い、コミュニケーションを続けるのではということだ。

アイコンタクトは相手の同調を意味するだけでなく、会話を発展させる役割を持っているという可能性を示唆した興味深い研究である。

■ 記事関連・話し方講座/会話,雑談力専門・話し方教室

■ 話し方コラム提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方コラム・スタッフ委員会