話し方教室東京 コラム-プレゼンテーションでは、聴覚情報と視覚情報を提供するタイミングを変えよ!
パワーポイントでのプレゼンテーションは、人間の脳の処理能力を超える
「インク」では、「聞く」「読む」を伴うパワーポイントスタイルのプレゼンテーションは、人間の脳の処理能力を超えると報じている。
ピッツバーグ大学のマーク・カウテンチ氏によると、パワーポイントによるプレゼンテーションでは、話し手の話を聞くこと、パワーポイントを読むことを同時進行する必要があり、脳の処理能力を超えるマルチタスクを強いると説明する。
「聞く」「読む」は、脳の言語中枢(言語に関与する脳領域)にて処理される。言語中枢は言葉の音、言葉や文字の理解を司るが、人間の脳は、同じ領域が関与するマルチタスクが苦手であるという。
プレゼンでは聴覚情報と視覚情報を提供するタイミングを変える
プレゼンテーションでは、話し手の意図としては、話の内容や言葉といった聴覚情報に加えて、パワーポイントなど視覚情報を提示することで、聞き手の「理解」「記憶の定着」を促している。
しかしながら、聴覚情報と視覚情報の併用は、むしろ逆効果である。話し手の話を聞きながら、話し手が発する言葉とは異なる文字を読む行為は、聞き手の理解、記憶の定着を低下させるという。
それゆえ、パワーポイントのプレゼンテーションは、聞き手の興味・関心が薄くなり、印象や記憶に留まりにくいといわれる。
そこで、聴覚情報と視覚情報を提供するタイミングを変えると良い。例えば、当日、プレゼンテーション開始前に資料を提示し、先に目を通してもらう。あるいは、事前資料を提供して、予め内容を確認したうえで参加してもらうとよいという。
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