話し方教室東京 コラム|従業員を維持するリーダーシップとは?

従業員を維持するためにリーダーは何をすべきか

4月19日のatdによると、ビジネスリーダーの3分の1が、いかに従業員を維持していくかについて悩んでいるということがギャラップ社の調査で明らかになった。

また従業員の4分の1は、就職した翌年には転職を考えているということである。その中にはより高い給与を求めている人も少なくないが、何よりビジネスチャンスを求めている人が多いということに注目すべきである。

とかく雇用者は給与ばかりを重要視しがちで、キャリアを充実させたいという従業員の意向は考慮しない傾向にある。従業員のスキル開発に投資しないリーダーは、革新を嫌ってヒエラルキーを強制しがちだ。それでリーダーシップが育つことはなく、従業員の信頼は失われていく。

実は信頼性の高い組織は、低い組織よりも高い生産性が発揮されているという研究結果が出ているのである。

信頼性と生産性を高めるリーダーシップ

そのための具体的な方法として、まずは従業員を成長させるための投資を惜しまないことが挙げられる。企業が従業員のスキル開発を援助すれば、従業員エンゲージメントと生産性が向上するだけでなく、離職率も減少するとのことである。

投資と言っても決して高価である必要はない。たとえばGoogleやFacebookなど、たくさんの企業が取り入れているのは仮眠室である。様々な理由により、寝不足の従業員は多い。短い昼寝でも脳を休めると、仕事への活力がわいてくる。

統計分析ソフトウェア会社であるSASインスティテュートは、従業員のスキル開発のために資金援助をするだけでなく高齢の両親を持つ従業員の介護費用まで負担している。また養子縁組みをする従業員には資金と休暇を提供、会社内にはスポーツやレクリエーション施設を作ってある。その効果あってか、今では従業員は11,000人以上、20億ドル以上の収益を得る会社にまで成長した。

またある住宅ローンの会社では、会社にいる時間は40時間と決めている。18時5分には駐車場を空にする、つまり帰宅することが推奨されており、また家に仕事を持ち込んではならないとのことである。

仲間に投資することで信頼と生産性が向上するということを念頭に置けば、自ずからどういうリーダーシップを取っていけば良いか分かるはずである。従業員との信頼を築くことで、長きにわたって優れた人材を確保できるのである。

話し方教室の視点「従業員を維持するリーダーシップのポイント」

1.ビジネスリーダーの3分の1が、いかに従業員を維持していくかについて悩んでいる(ギャラップ調査)。

2.とかく雇用者は給与ばかりを重要視しがちで、キャリアを充実させたいという従業員の意向は考慮しない傾向にある。

3.雇用者は、従業員を成長させるための投資を惜しまないこと。企業が従業員のスキル開発を援助すれば、従業員エンゲージメントと生産性が向上し、離職率も減少する。

従業員を維持するためには、従業員に対する投資を惜しんではならない。でも、それが規模の小さな企業には難しい。規模の小さな会社は、なるべくお金のかからない施策を検討すべきである。

例えば、昼食後の15分の昼寝ができるコーナーや椅子を用意する。例えば、夜の食事会ではなく、ランチの食事会でコミュニケーションを図るなど、工夫はその気になれば色々できるだろう。

少し余裕がある会社なら、従業員の「コミュニケーション能力」開発に投資するのも一案だ。話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院東京が力になってくれる。

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