話し方教室東京 コラム|リンクドイン最高経営責任者が、卒業式でスピーチを行う
17分のスピーチで「思いやり」を23回も使用
「ザ・エコノミック・タイムズ」は、LinkedIn最高経営責任者のジェフ・ウェイナー氏が母校であるペンシルバニア大学ウォートン校にての卒業式にてスピーチを行ったと報じた。
スピーチは母親の献身に対して感謝の意を伝える重要性から始まり、自己の経験、考えに基づき、リーダーシップについて語った。また、17分間に及ぶスピーチにおいて、「compassion(慈悲心、思いやり)」「compassionate(情け深い、思いやりのある)」を各23回用いた。
相手の立場に立って考えることが重要である
ウェイナー氏は、欧米では「compassion」「compassionate」が多用される傾向にあるが、一方、ダライ・ラマが著書「The Art of Happiness(幸福の技法)」にて提唱する意味合いとは異なると強調する。
「empathy(共感、感情移入)」は感情を表現する言葉であり、「compassion」は相手の立場になって考える、苦痛を軽減するために相手の視点・観点より事象を見る行為であると説明する。つまり、「compassion」は共感(empathy)が伴った行為である。
リーダーシップの重要な要素についてスピーチ
ウェイナー氏は、Yahooを経て、2009年にLinkedIn最高経営責任者に就任した。Yahooにおける管理職経験を通して、自己のリーダーシップスタイルを考え改めたと述べる。
リーダーシップにおける重視事項が、人材管理に対する責任重視から感情を反映した管理へと変化した。
卒業生に対して、自己の感情が昂っている時こそ相手の立場になって考え、要望・ニーズ、懸念事項から長所・短所に至るまで相手を理解する必要があり、自己の考えを客観視することが求められると伝えた。
話し方教室の要点「リーダーとって、IQ以上に重要なものとは何か?」
1.リーダーには「compassion(慈悲心、思いやり)」が重要。「compassion」は相手の立場になって考える、相手の視点・観点より事象を見る行為である。
2.ウェイナー氏のリーダーシップにおける重視事項が、人材管理に対する責任重視から「感情を反映した管理」へと変化した。
3.卒業生に対して、相手の立場になって考え、要望・ニーズ、懸念事項から長所・短所に至るまで相手を理解する必要があり、自己の考えを客観視することが求められるとスピーチ。
一人だけで何かを成すには知能指数(IQ)が重要である。しかし、他人の力を借りて何かを成し遂げるには、それ以上に、「感情を理解する能力(EQ)」をベースにしたコミュニケーション能力が重要になってくる。
リーダー候補者は、おおよそ「IQ」については鍛えて来ている。だからこそ、「EQ」の重要性がより増すわけだ。リーダーのコミュニケーション能力を磨きたい方は、話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院東京で学ばれるのが良いだろう。
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