あがり症克服の話し方教室東京-人前で話す時の不安・緊張を克服するコツ!

パブリックスピーキングの不安の本質を理解する

「インク.」では、脳科学の観点からパブリックスピーキング(スピーチやプレゼンテーション)において不安を感じる理由について説明している。

人は不安を感じやすい生き物である。誰もが不安になりやすく、不安は自然な感情といえる。一方、不安をはじめ、ネガティブな感情はパフォーマンスを下げる。

そこで、パブリックスピーキングにおける不安の本質を見極める。不安の原因を理解できると、不安を弱点から強みに変換できるという。

スピーチのネガティブな感情をポジティブな感情に変換する

まず、パブリックスピーキングの不安は疎外感からくる。人は社会的動物として他者との関係において存在するゆえ、疎外や孤独を非常に嫌がる。「自分を好きになってもらいたい」「自分を認めてもらいたい」という承認欲求が強いのが人だ。

また、人の心は、ポジティブな事柄と比べてネガティブな事柄に過剰反応する傾向が強い。良いこと以上に悪いことをフォーカスしてしまう。例えば、パブリックスピーキングにおいて、良い評価よりも悪い評価ばかり気にしてしまう。聞き手のポジティブな反応よりネガティブな反応を意識しがちである。

これらの不安に対処するには、「リフレーミング」(物事を別の枠組みで捉え直すこと)が必要となる。つまり、ネガティブな感情をポジティブな感情に変換する。具体的には、人前で話す不安を自分の意見を共有できる機会が得られた興奮として捉える。

視点を変え、不安な感情を興奮の感情に捉え直すことにより、人前で自信をもって堂々と話せ、パフォーマンスは高まるという。

パブリックスピーキングの不安や緊張を呼吸法で克服する

脳の神経回路が現実的および非現実的な危険を察知すると、闘争・逃走反応(戦うか・逃げるか・すくむか反応)が生じる。これは、ヒトを含めた動物の恐怖に対する本能的な反応であり、戦う、逃げる、身動きを止めることで差し迫った危機的状況を回避するという。

パブリックスピーキングの場合、人によっては、人前で注目される状況に脳が危険を感じ、血圧が上がり、手に汗をかき、体が震えてしまう。この状況を克服するには、「ボックス・ブリージング」が効果的という。

「ボックス・ブリージング」は、アメリカ海軍の特殊部隊Navy SEALsにも採用されている呼吸法であり、まず、4秒掛けて鼻からゆっくりと息を吸って、そのまま4秒間息を止める。そして、4秒掛けて口から息を吐き出す。この呼吸を3回から4回繰り返して気持ちを落ち着ける。

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