話し方教室 コラム「言葉は知識を共有する手段であるが、共感は心を共有する手段である。」
【今日の金言/2024-01-08】
「言葉は知識を共有する手段であるが、共感は心を共有する手段である。」
アルフレッド・アドラー
この格言は、言葉と共感の役割に焦点を当て、人間関係やコミュニケーションにおいて深い理解と繋がりが重要であることを示唆しています。
言葉は知識を共有する手段である
言葉は人間が持つ最も強力なツールの一つであり、知識を共有するための重要な手段です。私たちは言葉を使って思考を伝え、アイディアを共有し、情報を伝達します。
アドラーが指摘しているように、言葉は知識を形成し、他者とのコミュニケーションを可能にするキーとなります。
そして、言葉の力を最大限に活かすためには、適切な表現や明確なコミュニケーションスキルが求められます。また、相手の背景や感情に注意を払い、適切な文脈で情報を伝えることが重要です。
しかしながら、知識の共有だけでは人間関係を築くことが難しいのはご承知の通りです。
共感は心を共有する手段である
さて、言葉には感情や人間関係に対する影響力がありますが、共感は、更に深い次元で心を共有する手段となります。
相手の感情や立場を理解し、共感することで、信頼関係が築かれ、より深いコミュニケーションが可能となるのです。
共感は単なる言葉の交換を超え、感情の共有と理解を通じて豊かな人間関係を構築することに寄与します。
そして、共感力を高めるためには、相手の視点を理解し、感情に対して敏感であることが必要です。非言語コミュニケーションやエンパシーも重要な要素となります。
共感があることで、コミュニケーションはより深みを増し、対話がより有意義なものになっていくのです。
より豊かで深い人間関係を築くために
私達は知識の共有を言葉を通じて行いますが、深い人間関係や意味のあるコミュニケーションは共感に基づいています。
アドラーは、これらを統合的に捉え、言葉と共感をバランス良く活用することが、より豊かで深い人間関係を築くために重要であることを教えてくれています。
言葉だけではなく、相手の感情に対して理解と共感を示すこと。それが、真に意味のあるコミュニケーションを築く鍵であると説いているのです。
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