話し方教室 教養講座-突然の制限時間短縮にも慌てないプレゼンテーション技術!
プレゼンテーションは、ビジネスの世界では非常に重要なコミュニケーション手段です。しかし、事前の予定が急に変更され、制限時間が短縮されることも少なくありません。
コンテンツの事前準備
最も基本的な対策として、プレゼンテーションのコンテンツを明確にして準備しておくことが重要です。つまり、全体の流れと各セクションの位置づけを把握しておく必要があるのです。
その上で、各ポイントを「必須のポイント」と「追加のポイント」に分類しておきます。そうしておくことで、時間が短縮された場合には追加のポイントを省略し、必須のポイントだけを伝えることが可能になります。
プレゼンテーションの練習
プレゼンテーションの練習は、どんな状況でも対応できるようにするために不可欠です。
プレゼンの練習をする際には、実際に時間を計測しながら練習を行い、各セクションにかかる時間を明確に把握しておくことが大切です。これにより、必要に応じてプレゼンの長さを調整できるようにもなります。
また、質問がある場合や予期せぬ事態が発生した場合に備えて、プレゼンテーションの終盤に少し余裕を持たせておくも大切なことです。
プレゼンテーションスキルの向上
そして、プレゼンテーションスキルを向上させることも忘れないでください。プレゼンの途中で内容を調整し、要点を絞る技術力を身につけておけば、突然の時間削減も怖くはありません。
例えば、複数の事例を紹介する予定がある場合なら、最も効果的な事例のみを取り上げ、詳細な説明は省略することもスキルの一つですし、また、聴衆の関心に合わせて、プレゼンテーションの重点を動的に変更することもスキルといえます。
話し方教室の視点/今日の一言
「プレゼンテーションスキルを継続的に磨け」
突然の時間短縮に、とっさにうまく対応するには、プレゼンテーションスキルを高度化しておくことが一番の対策です。しかしながら、どなたも、いきなり上級者や超上級者になれるわけではありませんので、それまでは事前準備と、練習が鍵になります。
上述した事前準備と練習をしっかりやってください。そして上記では触れませんでしたが、時間が削減されたとき、どのセクションをカットするかを、あらかじめ決めておく(つまり、準備しておく)こともやはり大事なことなのです。
どうぞ、皆さん、用意周到なプレゼンターになってください。その用意周到さがスキル向上に直結し、やがて上級・超上級者に導くのですから。
学院総長 酒井美智雄
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