話し方教室(東京) コラム「コミュニケーションは、ただの情報交換ではなく、感情の共有である。」

【今日の金言/2024-06-11】

「コミュニケーションは、ただの情報交換ではなく、感情の共有である。」
ジェームス・ハンセン

この言葉は、コミュニケーションの真の本質を浮き彫りにしています。

コミュニケーションの目的とは

コミュニケーションというと、多くの人が情報の伝達という側面をまず思い浮かべるかもしれません。

しかし、情報を伝えるだけがコミュニケーションの目的ではありません。それ以上に重要なのは、相手との間に感情的なつながりを築くことです。感情を共有することで、初めて人々の間に真の理解と共感が生まれます。

例えば、リーダーがチームにビジョンを共有する際にも、単に計画や目標を説明するのではなく、そのビジョンに対する熱意や信念を伝えることが重要です。

こうすることで、聞き手はそのビジョンに情熱を感じ、行動を起こす動機付けとなるのです。

感情の共有がもたらすもの

感情を共有することは、人間関係の質を向上させるだけでなく、相互理解を深め、コンフリクトの解消にも寄与します。

感情の共有が行われると、人々は自分の感じていることをよりオープンに表現する傾向があります。これにより、誤解が解消されやすくなります。

たとえば、困難なフィードバックを伝える場合、単に批判的な情報を伝えるのではなく、その背後にある感情まで伝えることで、フィードバックを受け取る側が防御的な態度を取ることなく、建設的な対話が可能になるのです。

言語と非言語で豊かに感情を伝える

感情の共有には、言葉だけでなく、非言語的な要素も大きく寄与します。声のトーン、身振り、表情などの非言語的手段を用いることで、伝えたい感情のニュアンスを豊かにすることができます。

例えば、声の高低や速度を変えることで、話の重要なポイントを強調したり、柔らかさを出したりすることが可能です。また、アイコンタクトを取ることで信頼感を築いたり、ジェスチャーを使用することで意見を力強く伝えたりすることができます。

これらの方法を適切に使い分けることにより、コミュニケーションはより効果的で印象的なものになります。

ジェームス・ハンセンの言葉は、コミュニケーションの目的と効果を再考するきっかけを提供します。情報の交換以上に、感情の共有に焦点を当てることで、より深い人間関係を築き、互いの理解と協力を促進することが可能になることを教えてくれているのです。

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