話し方教室 教養講座-言い争いを回避するコミュニケーションの技術!
聞く力を高める
言い争いを避けるための第一歩は、相手の話を真剣に聞くことです。意見が異なる状況でも、相手の言葉を尊重して耳を傾けることで、相手も同様に反応する可能性が高まります。
このプロセスでは、反論を考えるのではなく、相手の感情や意見を理解しようとする姿勢が必要です。アクティブリスニング(積極的傾聴)を実践することで、相手の言葉だけでなく、非言語的なメッセージも読み取ることができます。
これには、目を見て話を聞く、うなずく、簡潔に内容を要約してみせるといった技術も含まれます。
感情をコントロールする
感情が高ぶると、冷静な判断ができなくなり、衝突がエスカレートしやすくなります。
怒りやイライラを感じたときは、深呼吸をする、数を数える、短い休憩を取るなどして、感情を落ち着けることが大切です。自分の感情をコントロールすることができれば、相手の挑発に乗ることなく、より建設的な会話を維持することが可能になります。
また、相手を非難や攻撃するのではなく、自己の感情に焦点を当てたコミュニケーションをすることで、相手も守りに入ることなく、話し合いが進めやすくなります。例えば、「あなたは○○」と非難するよりも「私は△△と感じている」と伝えることです。
前向きなアプローチをする
対立を避けるためには、問題解決に焦点を当てることが重要です。言い争いを回避するためには、具体的な解決策を提案することが効果的です。
たとえば、「どうしたらお互いに納得できるか?」や「具体的に何を改善できるか?」といった形で、話を前向きに導く質問を投げかけることができます。
また、相手の提案や意見に対して、小さな合意点を見つけ出し、それを基盤としてさらに話を広げていくことができます。このようにして、双方にとって受け入れやすい合意形成を目指すことが、非効率な対立を回避する鍵となります。
話し方教室の視点/今日の一言
「言い争いはやめて、ストレスを減らして生きる」
異なる意見が交わされる場面では、相手の立場や感情を理解し、尊重することが何よりも重要になります。また、自己の意見を伝える際にも、攻撃的ではなく、理解を求める姿勢を持つが大事です。これにより、相手からの信頼も得やすくなるのです。
上記でご紹介したコミュニケーションスキルは、職場だけでなく、家庭や友人関係においても同様に効果を発揮します。日々の生活の中で意識して練習を重ね、効果的なコミュニケーションを身につけてください。非効率でストレスの多い争いごとは、未然に防ぎたいものですね。
学院総長 酒井美智雄
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