話し方教室 教養講座-リーダーは何を言うべきか、どう伝えるべきか、それが分かるようになれ!
リーダーシップとは、影響力の行使であり、適切なコミュニケーションが成功への鍵となります。リーダーは、チームのビジョンを明確にし、信頼を築き、効果的な意思決定を促進するために、何を言うか、どのように伝えるかを熟知していなければなりません。
明確に、具体的に、伝える
リーダーが何を言うべきかについて、まずは、目標や期待を明確にすることが求められます。
抽象的な言葉や曖昧な指示は、混乱を招きチームのモチベーションを下げる原因になります。具体的なゴールを設定し、それを達成するためのステップを明確に説明することで、チーム全体の理解と協力を得やすくなります。
また、明確なコミュニケーションは、リーダーの信頼性を高め、権威を確立する助けともなります。
自他の感情を理解し、コミュニケーションに反映させる
どう伝えるかには、リーダーの感情知性が大きく関わってきます。
リーダーは、自分自身の感情を理解し、それを効果的に管理するだけでなく、他者の感情に対しても敏感である必要があります。部下の感情や反応を理解し、適切な時に適切な方法でフィードバックを提供することが、信頼関係の構築とチームの士気向上に繋がります。
感情を理解することで、状況に応じてコミュニケーションスタイルを柔軟に変えることが可能となり、より影響力のあるメッセージを伝えることができるようになるのです。
継続的にフィードバックを提供し、また求める
効果的なリーダーは、継続的なフィードバックを重視します。定期的なフィードバックは、部下が自身のパフォーマンスを客観的に評価し、改善のための具体的なアクションを起こす手助けとなります。
また、リーダー自身もフィードバックを求めることにより、自己成長を促進し、自身のリーダーシップスタイルの改善に繋げることができます。オープンなコミュニケーションを心がけることで、部下からの信頼を得やすくなり、組織全体の透明性と効率性が向上します。
話し方教室の視点/今日の一言
「リーダーシップの成果は、コミュニケーションの『質』に依存している」
リーダーが何を言うか、そしてどのように伝えるかを理解することは、組織全体の成果に直結します。リーダーがチームの価値観や目標に対する熱意を効果的に伝えることができれば、それは部下の動機付けとなり、集団としての一体感を強化できます。
このプロセスでは、言葉選びだけでなく、その言葉をどのように、どのタイミングで、どのような方法で伝えるかが重要になります。例えば、リーダーがポジティブな言葉を使って前向きな姿勢を示すことで、困難な状況でもチームの士気を保つことが可能になります。また、公平かつ一貫性のあるコミュニケーションは、チームメンバーに対する敬意を示し、プロジェクトの透明性を高めることに繋がります。
さように、リーダーシップの成果は、コミュニケーションの「質」に大きく依存していると言っても過言ではないのです。
学院総長 酒井美智雄
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