話し方教室 教養講座-プレゼンテーション後の質問にうまく対応するコツ!


プレゼンテーション後の質問にうまく対応することは、聴衆の理解を深め、プレゼンテーションの影響を最大化するために重要です。

想定質問を洗い出して準備する

実は、プレゼンテーションの成功は、質問への対応で大きく左右されます。

そこて、まず、事前に可能な限り質問を予測し、それに対する答えを用意しておくことが重要です。これには、プレゼンテーションの内容に基づいて自然に生じうる疑問や、過去の経験から得た典型的な質問をリストアップする作業が含まれます。

そして、できれば、プレゼンテーションを同僚などに聞いてもらい、彼らからの質問を受けることです。これにより、多様な視点からの質問に対処する練習ができ、実際の場面での自信につながります。

誠実にコミュニケーションを取る

質問に答える際は、聴衆が理解しやすい言葉を使って、明確かつ簡潔に答えることが大切です。

専門用語を避け、具体例や比喩を用いることで、聴衆の理解を助けることができます。また、聴衆の質問を繰り返すことで、正確に理解した上で答えていることを示し、聴衆との信頼関係を築くことができます。

もちろん、誠実さが重要です。わからないことには「わからない」と答え、後で調べて回答することを約束する姿勢は、専門家としての誠実さを示し、聴衆の信頼を得る上で非常に有効です。

質問には、感謝の気持ちを示しながら応答してください。そうすることで、ポジティブな印象を与えることができます。

時間管理とフォローアップをしっかりと

質問応答の際は、時間管理を意識することが重要です。一つ一つの質問に対して適切な時間を割り当て、全体のスケジュールを考慮した応答を心がけることです。

もし、時間が足りない場合は、後で個別に対応することを聴衆に告げることで、全員の疑問に対して公平に対応しようとする姿勢を示すことができます。

そして、プレゼンテーションが終わった後には、フォローアップが重要です。聴衆から受けた質問に基づいて、追加の資料や情報をメールで送るなど、積極的にコミュニケーションを取ることで、情報の提供者としての信頼性を高めることもできます。

話し方教室の視点/今日の一言
「質問対応までがプレゼンテーションである

プレゼンテーションの後の質問応答セッションは、単に情報を伝えるだけでなく、聴衆との双方向のコミュニケーションの場として重要な役割を果たします。聴衆との関係を深め、プレゼンテーションの目的を達成する手助けとなるのです。

ですから、そこまでがプレゼンだと思って、しっかり準備をして臨む必要があります。もちろん、答えられない、わからないこともあるでしょう。そんな時は、格好をつけてわかったふりをするのではなく、正直に「わからない」と答え、後で調べて回答することを約束することが大事です。それが信頼につながります。

質問はプレゼンに対する聴衆からのフィードバックです。それを真摯に受け止め、対応してください。もし、失敗しても、反省し、次に生かせばよいのです。それが自身の成長に、きっとつながりますから。

学院総長 酒井美智雄

■ 記事関連・話し方講座/あがり症専門 話し方教室・目的別・話し方講座一覧

■ 話し方教養講座提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方教室教養講座・スタッフ委員会