話し方教室(東京)/朝礼スピーチの話材「仕事の生産性を上げる、昼寝の効用とコツ」

健康づくりのための睡眠指針

厚労省が3月に、11年ぶりとなる「健康づくりのための睡眠指針」を改定した。

その中で、20代~60代の勤労世代向けに「疲労回復のために、毎日必要な睡眠時間を確保することが大切」。また、仕事中に眠気が生じる場合は「20分ほどの昼寝が効果的」と記している。

国のお墨付きを得たせいか、企業でも昼寝眠い(睡眠) を推奨し、お昼寝スペースや仮設の仮眠室、簡易ベッドを用意するところも増えているという。

進学校が昼寝を推奨して結果を出している

私は福岡県の出身だが、県内の進学校(高校)で、昼食後に15分程度の昼寝を推奨しているところを知っている。昼寝の結果、有名大学合格率が飛躍的に高まったそうだ。

実際、短時間(10分~20分)の昼寝をすると、集中力、判断力、記憶力が高まり、仕事でも勉強でも、夜までスッキリ とした頭ですごせるようだ。

よい昼寝のコツ

ただ、昼寝の際に注意しなければならない点もある。

睡眠は90分周期で、浅い睡眠と深い睡眠を繰り返すのはご存じだと思う。深い眠りの時に目覚めると、スッキリ目覚められず、逆効果になってしまうのだ。そこで、コツを2つ。

コツ1.
入眠から20分を超えると眠りが深くなってしまうので、その前に起きること。だから昼寝時間は10~20分がよい。

コツ2.
夜の睡眠に影響を与えないようにすること。だから、昼食後~夕方4時頃ごろまでの昼寝がよい。

昼寝の目的は、昼食後眠気が出て、仕事の生産性、効率が落ちること防ぐことにある。つまり、(若干の)心身の回復 だ。

もし、昼寝でかえって生産性が落ちるようであれば、やり方を変えるなり、昼寝をなくすなり、しなければならない。

思うに、あくまでも、睡眠は夜の睡眠が主であり、昼寝は従。

もし夜の睡眠をおろそかにして、それを昼寝でなんとかカバーというのでは、本末転倒と言わなければならない。

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