話し方教室(東京)「自己主張が先か、相手への配慮が先か、悩ましい日本人!」

自己主張で自信をつける

先日、本学に通学中の主婦の方のスピーチを聞いた。スピーチのタイトルは「昨年を振り返って」であった。

彼女は、「昨年を漢字一字で表すと、【歩(ほ)】になる」と言われた。息子さんと彼女にとって、1歩前進の1年だったそうだ。

彼女にとっての1歩は「自己主張」できた一年だったと言う。以前は、他人から理不尽なことを言われても、言い返せず、我慢をしていた。

でも昨年は、思い切って自分の思いを伝えてみた。すると、相手は、もう不当なことを言わなくなったとのこと。このことで少々の摩擦はあったものの、大きな自信になったそうだ。

他人に配慮しすぎる日本人

日本人のよくないところであるが、他人に配慮しすぎて、なかなか自分の主張ができない人達が少ないない。彼女も以前はその中の一人だった。

でも、本学にご入学になり、スピーチの訓練をしているうちに、自己主張の技術が身についた。また、あわせて精神面も強化されたのだ。

その結果、以前なら理不尽なことを他人に言われても、グッと我慢していただけだったが、昨年は主張できた。すると、思っていたよりも簡単に、自分の主張が受け入れられることに彼女は気づいたのだ。

まず率直に自己主張し、次に相手に配慮を示す、この順番が大事!

私は、人生において、率直に自己主張することは、大変重要なことだとずっと思っている。もちろん、言葉遣いには気をつけなければならない。

まず、率直に自己主張し、次に、相手に対する配慮も示す。この順番が大事なのだ。

ともすると日本人の場合、相手に配慮しすぎる結果、自己主張を控える、あるいは止めてしまう。そうすると、理不尽なことを言った人が「相手に受け入れられた」と勘違いをしてしまうことだってある。

これはいけない。そんな誤解を生じさせないためにも、まずは、自分の考えを率直に相手に伝えることが大事なのだ。

自己主張や自己表現が下手で不安な人は、訓練をすればいい。訓練の結果、できるようになる。できるようになれば、人生が好転していく。これは間違いないのだ!

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