話し方教室「扱いにくい人に対する対処法・話し方とは?」
扱いにくい人には、自己自制と態度が大事
「リーダーシップ・フロム・ザ・コア」創設者であり、最高経営責任者マルセル・シュバンテス氏は、「Inc」にて、職場にいる扱いにくい人に対する対処法を紹介している。
シュバンテス氏によると、扱いにくい人とのコミュニケーションにおいて、自己自制、自身の反応・態度が重要になるという。職場にいる扱いにくい人とのコミュニケーションでは、自己認識力や感情コントロール力を高めることが求められる。
自己の感情(情緒)、反応や態度などを客観的に把握し、扱いにくい相手とのコミュニケーションを通して自分自身が気分を害する要素を探す必要があるという。
扱いにくい人には、断定表現、自己主張の強い話し方は有効
扱いにくい人とのコミュニケーションにおいて、断定的な表現、自己主張の強い話し方は有効である。ある程度の時間は要するが、本人にコミュニケーションでの問題を気付かせる効果がある。
扱いにくい人は、相手の境界線を踏み越え、本人の言動に責任はもたない。その場の勢いで、感情的に話すことも少なくない。
一方、はっきりと自己主張をする場合、話し手は、全ての言動に責任を負う。言動は道理に基づき、論理的に正しいといえる。相手に対して境界線を引き、自立的であると同時に、自分と相手に対して、自己自制、公正で偏りなく、理性的・合理的であることを求める。
しかしながら、会話にて一人称を多用する場合、相手に対して攻撃的、批判的な印象を与える傾向にある為、表現や話し方に注意が必要である。
自分自身の説明を通じて、相手の気持ちを理解させる練習も
扱いにくい人に対して、質問を明白に説明する機会を設ける。その際、聞き手は説明の途中で口を挟まない、話を遮らないことが重要になる。
また、シュバンテス氏は、行き詰まり、続けるのが困難な状況であっても、話し手(扱いにくい人)に最後まで説明させるように述べている。
聞き手は分かりにくい説明に対してフラストレーションを感じ、言葉や態度にて示す状況も想定でき、話し手である扱いにくい人は、自身の説明を通して、相手の気持ちを理解させる練習になるという。
また、合わせて、扱いにくい人の話し方や態度が周囲に否定的な印象を与える状況を指摘することにより、扱いにくい人のコミュニケーションは改善する。
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