話し方教室「権力者に意見を伝える時の注意点!」

下の者が権力者に意見を伝えることのリスク

米国のITマガジン・クオーツは4月3日、社員が組織上部の権力者に意見を伝えることに関する研究を紹介した。この研究はイギリスのビジネス・スクールで行われ、ハーバード・ビジネス・レビューで発表された。

研究では6つの企業から重役60人の協力を得、組織内で地位の違う人々の間に起こるコミュニケーションを分析した。

その結果、地位が高い者が「いつでも意見を聞きたい」というのは必ずしも本心ではなく、下の者が意見を伝えることがどれほど危険であるかあまり認識していないということがわかった。

権力者に意見を述べる時のポイントはコレ

研究者は次の5つの点が絡み合っていると結論づけた。

1.確信
2.リスクの認識
3.組織での政治的認識
4.職場での社会的認識
5.内容に関する判断力

言葉の上でオープンだと言うだけでなく、実際に意見を聞くなど行動の伴っている権力者なら、話す価値があるだろうと研究者はアドバイスしている。権力者も短所のある普通の人間で、必ずしも社員をひどい目にあわせたいわけではない。

役職を理解し、実力者を見極め、また自分の発言が職場の仲間に利するかどうかを考える必要もある。

研究者によると、誰でも最初の4つのポイントをいつもチェックしていれば、何を、誰に、いつ、なぜ、話すのかに関する判断力を伸ばしていくことができるだろうという。

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