話し方教室「スマホなどで遊ばせると、幼児の言語発達に悪影響がある?」
使用時間が長びくと「発声・発語」発達遅延のリスク
CNNは、幼児の手に持てる電子機器の使用と言語発達の関連に焦点を当てた研究を紹介した。この研究はカナダにある病院で行われ、ピーディアトリック・アカデミック・ソサイアティーズの学会で発表された。
研究では生後18ヶ月の幼児が毎日電子機器で遊んでいる時間について保護者から情報を集めた。電子機器は手に持つことができ画面のついたもので、スマホやタブレット、ゲームなどを対象とした。研究者が乳幼児チェックリストを用いて幼児の言語発達のレベルを評価した。
研究に参加した幼児の20%が一日あたり平均28分、画面のついた電子機器を用いていた。使用時間が30分長くなるたびに、発声・発語における発達が遅延するリスクが49%増加することがわかった。コミュニケーションの他の分野、たとえばボディーランゲージなどとの間では明確な関連は見られなかった。
生後18ヶ月までの幼児には、画面のある電子機器を与えない
関係者は研究の結果に関して、慎重な解釈が必要だと強調している。幼児によるスマホなどの使用と言語発達の遅延との間には関連があるようだが、これらの使用が遅延の原因であることを証明するためには、もっと研究が必要だという。
研究チームは、生後18ヶ月までの幼児には家族とビデオ通話をする以外、全く画面のある電子機器を与えないことを推奨している。幼児による電子機器の使用増加は、親との交流の時間を減らし、それが悪影響の原因となっている可能性もある。
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