話し方教室「最近の職場コミュニケーションの状況について」

一昔前にはリーダーが叫ぶ、怒鳴るは当たり前

ニューヨークを拠点とするオンライン・メディアのビジネス・インサイダーは10月3日、人気ポッドキャストの司会が語る、職場におけるコミュニケーションの最近の傾向を記事にした。

今でもいじめや無礼な行動をまるで助長するような産業もある。しかし権威主義的な指揮系統の構造より、協力的なスタイルを採用する組織が増えていることもあり、大声を上げて部下を辱めるような昔ながらの無礼な行為は減ってきている。

一昔前には叫んだり怒鳴ったりすることがリーダーの当たり前の行動に含まれていて、従業員に対して親であるかのように振る舞うのは普通だった。それがあまり受け入れられなくなったことは良いのだが、テクノロジーの発達で間接的なコミュニケーションが増え、全く別の問題が起こっている。

メールやチャットへの依存で、人間関係スキルが犠牲に

ある研究者によると、コミュニケーションがメールやチャットなどの間接的な方法に頼るようになり、人間関係でのラインの引き方が曖昧になってきているという。相手の顔を見ながらでは絶対言えないようなことも、メールやテキストでは気軽に言えてしまうのだ。

さらに悪いことに、失礼な行動は職場で伝染していくという研究結果もある。たった1通の感情的なメールが職場のチーム全体に有害な効果を及ぼすこともあるのだ。

簡単な解決策はない。我々が取るべき解決の第一歩は、誠実な大人の会話とはどんなものであるかの基準を確立していくことだろうという。

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