話し方教室「終末期医療の『会話ゲーム』で自分と対話、家族・医師と対話する!」
患者のケアプランニングを促進する会話ゲーム
ペンシルバニア州立大学は10月10日、患者のケアプランニングを促進する会話ゲームの研究結果について発表している。自身の気持ちを明らかにすることで、前向きにケアを行う画期的かつ効果的な方法だという。
カードの「終末期に関する質問」に答えてグループで気持ちを共有
日本でも、高齢者が人生の終末期に備えてメモや希望を書き残しておく「エンディングノート」が話題になっている。人生の終末という暗いテーマだったものが、今日ではポジティブな発想の転換が行われている。
「痛みと症状の管理ジャーナル」に掲載された今回の研究も、発想の転換から生まれたゲームだ。これは、3人から6人のプレイヤーで行われる会話型カードゲーム「ハロー」が基礎になっている。
参加者は慢性疾患患者とその家族93名、グループに分かれて参加。カードに書かれた終末期に関する質問に答えながら、グループで気持ちを共有していくというものだった。
ゲームを通じて自分自身と対話、家族や医師と対話
ゲームをプレイして3カ月後、参加者の75%が事前ケアプランニングを行い、44%が生前の整理やケアの指揮を完了していたという。
事前のプランニングは、自身の価値観や信念、希望をまとめる必要があると研究者の1人は語る。ゲームをしたことで自分自身と対話し、家族や医師と対話できたということだ。
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