話し方教室東京 ニュース|プレゼンテーション上達のためのプレゼン戦略!

効果的プレゼンテーションの戦略

上手な話し手には効果的な戦略があり、プレゼンテーションにおいて大失敗や失態、重大なミスを犯すことはなく、また、権力や権威に任せて説得することはない。

マーケティング・コミュニケーション企業のブレイスウェイト・コミュニケーションズ最高経営責任者であるヒュー・ブレースウェイト氏は、プレゼンテーションは回数に比例して上達するものの、効果的なプレゼンテーションには洗練された巧みな戦略が不可欠であると述べている。

「ザ・エンタープライザーズ・プロジェクト」では、プレゼンテーションを上達させる術を紹介している。

プレゼンの目的を正しく理解する

プレゼンテーションの目的は、可能な限り多くの情報を伝え、時間内に質問された疑問・不明点について回答し、聞き手に全ての情報に対する理解を求めること、ではない。

ブレースウェイト氏は、あらゆるプレゼンテーションにおいて、根本的・基本的目的は共通していると強調する。

話し手にとってプレゼンテーションの目的は、聞き手と意思疎通を図り、個々の聞き手の反応に応じた対応を行い、聞き手の考え方や言動に対して影響を与えることである。

話し手は、主観的にプレゼンテーション内容を構成し、話を展開するのではなく、聞き手の興味・関心、共感・賛同に基づいて、客観的な視点をもってプレゼンテーションを行う。

根拠・証拠は要点をまとめて簡潔に

相手を説得するには、根拠・証拠など、より多くの情報を伝え、詳細に説明する必要があると考えがちである。

しかしながら、プレゼンテーションの制限時間内にて全ての情報を伝えようとする場合、多数の要素が詰め込まれ、情報過多に陥りやすい。聞き手は、要点が捉えられず、話し手の伝えたいメッセージを十分に理解できない。ブレースウェイト氏は、プレゼンテーションにおいて、根拠・証拠は要点をまとめ、簡潔にするように助言する。

プレゼンテーションの場に加えて、話し手が聞き手とコミュニケーションを図る機会は創出でき、例えば、事前に結論、根拠・証拠などを明示する、事後にプレゼンテーション内容や説明を補足することが可能である。

話し手は、聞き手の反応に応じて話を展開する

ポケットの中を見ている、メール確認を始めた、よそ見をしているなど、聞き手の行動から話し手に注意が向いているか否か分かる。しかしながら、ブレースウェイト氏は、多くの話し手が聞き手の反応を見ずに、ただ話しているだけであると指摘する。

プレゼンテーションにおいて、話し手が聞き手を説得し、共感・賛同を得るには、聞き手が話し手に対して興味・関心を示すことが前提である。それゆえ、話し手は常に聞き手の反応をみて、状況に応じて話の構成・展開を変えられるスキルが求められる。

話し方教室の要点「効果的プレゼンテーションのポイント」

効果的なプレゼンには戦略がある。これは当たり前のことで、プレゼン上級者なら知っていることだろう。その戦略のポイントは3つ。

1.プレゼンの目的理解。

2.データ・証拠を絞る。

3.聞き手の反応を見て話を展開。

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