話し方教室東京 コラム|大学と労働市場のギャップ!それは創造性とコミュニケーション能力
大学教育は、労働市場とミスマッチ
ザ・グローブ・アンド・メールは2月24日、大学の教育と労働市場には、スキルの問題で認識にギャップがあるという、カナダで報告されたレポートについて掲載している。
創造性、コミュニケーション能力、適応能力でギャップあり
これは、学問分野と組織の雇用者ニーズとの関連性についてカナダのトレント大学で調査、カンファレンスボードで発表されたものだ。講師と学生の間にある深刻なギャップは、創造性、口頭でのコミュニケーションスキル、適応能力がある。
例えば、教授の90%は学生がコミュニケーションを学んでいると考えているが、同意する学生は42%だ。また教授の5分の4は創造性を高めて卒業していくと考えるが、そのように考える学生は3分の1となっている。
大学は、労働市場の競争力を理解した社会スキル教育を
こうした現状の要因として、多くの教育者が労働市場の競争力を考慮していないという懸念が考えられる。企業の約半数は、大学の社会科学や人文学科などの単位に関して大きな評価はしないからだ。
人文学科や社会科学の卒業生は安定したキャリアと収入が期待できるが、有資格者が高卒などの労働者と比べて社会スキルが優れているとは限らない。「ワーク・インテグレーテッド・ラーニング」などの共同作業やワークショップなど、就職に有利になる講義への実施をすすめている。
話し方教室の要点「大学での社会スキル教育のポイント」
記事は、大学教育と労働市場には、スキルの問題で認識にギャップがあるといっている。
これは、よく知られていることで別に珍しくもない。大学とは、もともと「学問」を学びにいくところであり、「社会スキル」を習得に行くところではなかったからだ。
しかし、時代は変わったのだ。実社会ですぐに役立たない学問では、お金を投資する意味がないと。企業だけではなく、個人レベルでも「費用対効果」を厳しく問うようになってきた。
いま大学改革が叫ばれ、大学は生き残りをかけて、独自色を出そうと必死にもがいている。
思うに大学教育には、一般教養課程と専門課程があるが、前者を削減して、その分をコミュニケーションスキルを中心とした社会スキル教育に充てるのが得策ではないだろうか。
もちろん大学教員のスキルの問題はあるだろう。それなら、本学をご利用になればよいわけだ。
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