話し方教室東京 コラム|本気で若い世代にリーダーシップを託すなら

若い世代も、機会を与えられれば地域社会に関わりたい

3月22日のシジョンによると、カナダでは大多数が若い世代は公共政策に携わっていないと考えているが、その一方で10人に7人は社会が若者にリーダーシップを任すための準備が整っていないと感じていると報じている。

ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブズ・オブ・カナダの社長兼CEOのオーウェン・チャーターズによると、若い世代は機会が与えられれば、積極的に地域社会に関わりたいと思っていると言う。

年長者がコミュニケーションを取り若者を社会に引っ張り上げること

カナダ人の若い世代(18歳~29歳)にとって最優先の関心事は、生活費、メンタルヘルス、技術の向上、中等以降の教育の場が提供されることである。しかし物価やサービスのコスト高や、日々変化するデジタル社会に対応できる能力を求める職場など、若い世代が乗り越えなければならない難題は山積みである。

若い世代にコミュニティのリーダーシップを任せたいと言いつつ、リーダーという役割と責任を持つための準備を怠っていることは社会全体が承知していることであり、まずは政府が本腰を入れてそれに取り組んでいく必要があると強く感じている。

さまざまな団体やプログラムが若い世代に就業スキルを提供して準備させることで、彼らが公共政策に従事する機会を大幅にアップさせるだろうという意見が強まっている。

また62%の人々が、若い世代が積極的なリーダーシップを発揮させるためには、異なる年齢層や背景の人々のグループに参加することが大事であると感じている。その声に応え、各団体がピアツーピアを通して若者に自信をつけさせるような教育を施したり、いろいろな世代間で対話する機会を設けたりすることに取り組み始めている。

才能と希望にあふれている若者を彼らだけの世界に閉じ込めず、年長の世代から積極的にコミュニケーションを取って社会に引っ張り上げることが、結果的にはコミュニティの未来につながるのである。

話し方教室の要点「若者のリーダーシップ開発のポイント」

記事は、「若い世代にコミュニティのリーダーシップを任せたいと言いつつ、社会全体がリーダーという役割と責任を持たせるための準備を怠っている」と指摘している。これはカナダでの話だが、日本でも同様である。いや、日本の方がより事態は深刻かもしれない。

コミュニティーに若いリーダーを養成する施策のヒントも2つ示している。

1.様々な団体やプログラムが若い世代に就業スキルを提供して準備させる。

2.若い世代を、異なる年齢層や背景の人々のグループに参加させる。

いずれも、年長の世代から若者に積極的にコミュニケーションを取って、社会に引っ張り上げる努力が必要になる。若いコミュニティー・リーダーを育てるには、地域での広範かつ継続的な「学びの場」の提供が欠かせないということだ。

■ 記事関連・話し方講座/仕事で必須の2大コミュニケーション能力開発・話し方教室

■ 話し方コラム提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方コラム・スタッフ委員会