話し方教室東京 コラム|「眉毛」の進化とコミュニケーションでの役割
初期の人類の眉の部分の突出は身体的優位性を示すものだった?
米国オハイオ州を本拠地とするジェネテック・リテラシー・プロジェクトは4月17日、眉毛の進化をテーマとした研究を紹介した。初期の人類の頭蓋骨では眉の部分が突出していたが、進化につれて人類の顔は小さく、平らになってきた。
太古の人類が進化によって太い眼窩上隆起を失っていなければ、現代人が今、疑問を感じて眉を上げることもなかっただろう。眉の部分の突出は、かつては身体的な優位性を示すものであったと考えられる。
英国のヨーク大学の研究者は、進化につれて威圧で優位に立つことより互いに協力し合うことの方が有利になり、例えば遠くからでも相手を認識したことを示せるなど、眉毛は感情を豊かに描く役割を果たすようになったと考えている。
眉は人間のコミュニケーションで重要な役割を果たす
これまで考えられてきたの仮説の一つは、眉部分の突出が単に顔と頭頂部の間の隙間を埋めるというもので、もう一つはこれが構造的な補強となり、顔が咀嚼される圧力に耐えることができるというものだった。ヨーク大学の研究者はハイデルベルク原人の頭蓋骨を3D映像で分析した結果、いずれの仮説も支持できないとの結論に至った。
人間の顔が進化によって小さく平たくなった理由は未だに分かっていない。しかしそれによって人間のコミュニケーションが豊かになり、ホモサピエンスの誕生につながっていった可能性がある。
眉は人間のコミュニケーションで重要な役割を果たしているが、他の霊長類は眉を同じように使わない。その理由もまだ解明されていない。
話し方教室の視点「非言語コミュニケーションの進化のポイント」
1.太古の人類の眉の部分の突出は、かつては身体的な優位性を示すものであったと考えられる。
2.進化につれて、眉毛は、感情を豊かに描く役割を果たすようになった。
3.顔が進化によって小さく平たくなった理由は不明。しかしそれにより人間のコミュニケーションが豊かになり、ホモサピエンス誕生につながった可能性がある。
人間のコミュニケーションとは「言語」だけで行うものではない。「非言語」の要素も重要だ。否、非言語の方がそもそも大事であった。非言語要素とは、表情、姿勢、動作、声といったものだ。
言語コミュニケーション、および非言語コミュニケーション能力を向上させるには訓練が必要だ。現代人なら、名門・日本コミュニケーション学院東京の話し方教室講座で、学ばれるのがよいだろう。
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