話し方教室東京 コラム|メルケル首相が新年のスピーチ、そのポイントは?
国際的な協力の重要性を強調してスピーチ
2018年12月31日、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、2019年に向けて新年のスピーチをした。
新年のメッセージを通して、移民問題、テロ問題などに対して国際的な結束が求められ、国際的協力の重要性を強調した。なお、首相は、2021年に首相退任を表明している。
国内の団結と国境を越えた協力を説いて、スピーチを結ぶ
新年のスピーチは、国内政権の言及から始まった。2017年ドイツ連邦議会選挙の以降、ドイツ国内の政権基盤は不安定で困難な状態が続くと述べ、2018年は政治的に極めて困難な一年であったと振り返った。
2017年の選挙後は論点が多く、非常に自己本位的であったと話す。メルケル首相は、与党・キリスト教民主同盟(CDU)の党首である。具体的な言及はなかったが、恐らく、ホルスト・ゼーホーファー内務大臣との難民政策を巡った激しい対立を示唆していると推測できる。
トランプ米大統領の外交・貿易政策の影響を示唆したうえで、民主主義には変化が求められると述べた。気候変動、移民問題、国際テロリズムはじめ、困難な問題が続き、国内の団結と国境を越えた協力が不可欠であると強調して演説を結んだ。
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