話し方教室東京 コラム-インタビューへの回答の仕方、話し方とは?
難しいインタビューや質問にどう対応するべきか
インタビューや交渉で、正直に答えられないときがある。ハーバード・ビジネス・レビューでは2019年11月18日、経済的利益、または社会的立場の危機を回避するためにどうすれば良いか、実験を行いアドバイスを掲載している。
実験は、絵画の売買を設定し「正直に話す」「嘘をつく」「回答を拒否する」の3パターンを調べた。
正直に話したバイヤーは、信頼性を保持したが決済では損をし、拒否をしたバイヤーは経済的には損をしなかったが信頼されなかった。ここで注目したのが、嘘をついたバイヤーである。彼は、損もしなかったが信頼を失うこともなかった。
話をそらすことで、相手の好奇心を別の方向に持って行くことができたからだ。しかし嘘であることが発覚すると、信頼性は著しく低下し、2度と交渉はできなかった。
インタビューへの答え方、話し方には事前準備が大事
このことから、話を別の方向に持って行くことは、一時的な危機を回避することはできるが、長期的な効果は得られないことが分かる。実験ではマンツーマンで行われたが、グループや聴衆など、人が増えるほど難しくなることが考えられる。
記事では、インタビューや交渉、会議の前に、困難な回答を想定しリストにしておくことをすすめている。正直であることは最善だが、その後の影響を考えると行き当たりばったりでは損失を被る可能性がある。
回答を追求されない話し方の練習、または逆に質問で返すことを検討するなど、事前の準備が重要だ。
■ 記事関連・話し方講座/ワンランク上の話し方教室
■ 話し方コラム提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方コラム・スタッフ委員会