話し方教室東京 コラム|人間はコミュニケーションによる相互作用で成長していく!

幼児の語学学習に関わるメカニズムを調査

サイエンスデイリーによると、コネチカット大学とワシントン大学の研究者たちが、生後9ヶ月の幼児たちに画面を使って学習させ、語学学習に関わるメカニズムを調べた。その結果、幼児たちは一人でいる時よりも別の幼児とペアを組ませた時の方が、学習効果が高かったと言う(2018/10/16)。

家族以外のコミュニケーションの場を与えられて、1歳未満の幼児が早期学習の神経を活発にさせるということは新しい発見だった。幼児の脳内で、どんなシステムが働いているのだろうか。ワシントン大学の幼児学習研究者によると、目新しい体験、物珍しさが学習につながっていくという。

人間の発達に必要なものは、コミュニケーションによる相互作用

今回の調査で分かったのは、幼児でも社会的パートナーがいると覚醒度が強まるということである。覚醒していくと、学習意欲も高まる。社会的パートナーがいる状態だと、学習方法などを理解し合うだけでなく、学習のモチベーションも上がっていくと言うことである。

以前の調査では、幼児は画面で学習するよりも人間から教わる方が効果が高いという結果が出ていた。しかしこれは画面という問題ではなく、相互作用がないからだと言う示唆がされている。なぜなら画面を視聴するよりタッチすることで進んでいくデバイスを使用すると、学習効果が上がったとも指摘されているからだ。

この先ますますAI時代に入っていくが、この調査から学ばなければならないことは大きいのではないだろうか。人間はコミュニケーションによって活力を得て、能力を開発させていく。

「相互作用」という観点を忘れずにAI研究も進めていかなければならないだろうし、人間同士なら尚のこと、コミュニケーションが及ぼす力を信じて人と接していくべきであろう。

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