話し方教室東京 コラム-人は言語にかかわらず、同じ量の情報伝達を行っている!

人の情報伝達に関する言語別の調査研究

サイエンス・マガジンでは、サイエンス・アドバンスに掲載された人の情報伝達に関する言語別の調査研究を掲載。人は言語の多さや早さにかかわらず、ほぼ同じ量の情報伝達を行っていることが明らかになった。

同調査は、リヨン大学、香港大学、カンタベリー大学など語学分野の研究チームが発表したもので、英語・日本語・イタリア語・ベトナム語など17言語の情報密度をビット単位で計算。

平均的な情報伝達速度は、どの言語でも同じ

日本語は、643音節あり、1音節あたり5ビットの情報密度があった。一方英語は6949音節、1音節あたり7ビット、さらに複雑な音節を持つベトナム語は、1音節あたり8ビットという結果が出た。

次に、17言語のうち14言語に翻訳されたテキストの音読を3年かけて収集。テキストを読む時間、平均音声速度などから音節の情報伝達速度を測定した。

すると、言語の話す速度や言語の複雑さ、言い方などにかかわらず、平均的な情報伝達速度はどの言語でも1秒あたり39.15ビットという結果が出た。

的確に伝えるには「まとめる」ことが大事

これは、脳が一度に取り込むことができる情報量と関係があるとしている。

人は、聞いた情報を処理できる速さで制限されるのではなく、考えを収集する速さによって制限される可能性が高いという。つまり情報を的確に伝え話すには、アイデアをまとめることにあると指摘している。

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