話し方教室東京 コラム-新型コロナ下の危機管理コミュニケーションのあり方

共感を示すために聞き、リモート会議で対面コミュニケーションを

新型コロナウイルスなどによる危機的状況下では、コミュニケーション不足が信頼の低下と、パニックの悪化にもつながっていく。ではいかにして「権威」と「共感」のバランスがとれたコミュニケーションをとっていくのか、ヘイリー・ ホーソーン氏とニコル・レーベンブロイ氏が、デュアルテの3月12日の記事で紹介している。

まず、共感を示すにはアクティブ・リスニングを実践し、うなずいて、リラックスした姿勢で相手の話をよく「聞く」ことが大切だ。相手が抱いている不安や恐怖に共感することで、希望に向かって動きだす手助けもできるだろう。

また、必要であれば、リモートワークを導入し、メールだけの質素なやり取りではなく、リモート会議などを行い、相手の顔を見て感情などを確認できる中、コミュニケーションをとるべきだ。そうすることで、感染症の拡大などで不安が広がる中でも、対面して話すことができ、安心感が生まれると言える。

コミュニケーションを頻繁に、毅然とした態度で

上司などが「権威」を示すには、部下とコミュニケーションを頻繁に行い、正直に物事を伝えることが必要になってくる。あなたの指示から行動を起こす部下は、信頼できる相手であれば、不安や恐怖を感じることが少なくなるからだ。

信頼性のあるソースから多くの情報を発信したり、従業員もそういったところから情報を得たりするように促すべきだ。また、あなたがしっかりとしたガイダンスを示すことで、従業員がパニックに陥ることを防ぐことができる。毅然とした態度で対応にあたると良い。

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