話し方教室(東京) コラム「共感こそが、真のコミュニケーションの基礎である。」

【今日の金言/2024-06-14】

「共感こそが、真のコミュニケーションの基礎である。」
カール・ロジャース

この言葉は、コミュニケーションについての深い意味を含んでいます。

共感の重要性

共感は他人の感情や考えを理解し、それに対して敏感であることを意味します。カール・ロジャースは人間中心療法の創始者として、人々が自己実現を遂げるためには、相互の理解と尊重が不可欠であると説いています。

共感はこのプロセスの核となる要素であり、相手の立場に立って物事を見ることで、より深い人間関係を築くことができます。

特に、対話を通じて人々が自身の感情や考えを開示する際、共感的な反応は信頼関係の構築と心理的安全の感覚を促進してくれます。

共感の影響力

共感はコミュニケーションにおいて、相手が自分の意見や感情を自由に表現できるような環境を作り出します。これにより、相手は自分が理解され、受け入れられていると感じることができます。

たとえば、ビジネスの場面で共感を示すことは、チームメンバーが互いに協力し合う文化を育む助けとなり、創造性や生産性の向上に繋がります。

また、教育の場においても、教師が生徒に共感を示すことで、学習へのモチベーションを高め、教育成果を向上させることができます。このように、共感はポジティブな影響を社会にもたらすのです。

共感の実践法

共感を実践するには、まず相手の言葉を注意深く聞き、その感情や考えを理解しようと努めることが重要です。これには、相手の視点で考える「思いやりのあるリスニング」が有効です。

また、非言語的なシグナルにも注意を払い、相手の表情や身振りから感情を読み取ることが求められます。

そして、共感的な反応を示すには、相手の感情や意見をそのまま反映させた言葉で応じることが、相手に理解されたという安心感を与えます。共感は日常的なコミュニケーションの中で意識的に行うことで、身につけることができます。

カール・ロジャースは共感を正しく理解し実践することが、コミュニケーションの質を高め、人間関係を深めるために極めて重要であることを私たちに教えてくれているのです。

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