話し方教室(東京) コラム「良いコミュニケーターは、良いリスナーでもある。」
【今日の金言/2024-05-17】
「良いコミュニケーターは、良いリスナーでもある。」
バーバラ・コロローサ
この格言は、コミュニケーションの質を向上させるための重要な原則を示しています。
コミュニケーションにおける「聞く力」の重要性
コミュニケーションにおいては、話す技術だけでなく、相手の言葉を正確に理解する能力が不可欠です。良いリスナーであることは、相手が表現しようとしている意図、感情、そして考えを正確に捉えることを意味します。
このプロセスは、単に音声情報を受け取ること以上のもので、相手の言葉から意味を読み取り、その背景にあるコンテキストや非言語的な手がかりを解釈することを含みます。
例えば、ビジネスミーティングやカウンセリングのセッションにおいて、聞く力が高いと、相手の真のニーズや問題点を見極めることができ、より効果的な対応が可能になります。
リスニングにおける受動性と能動性
良いリスナーは受動的であるだけでなく、能動的な側面も持ち合わせています。対話における受動性とは、相手が話している間、じっくりと耳を傾け、中断せず、判断を保留することを意味します。
一方で、能動的リスニングとは、質問を通じて話を深めたり、要約や言い換えを行うことで相手に理解を示す行動を指します。
このようなアプローチは、コミュニケーションを双方向のプロセスとして機能させ、参加者双方が等しく価値を見出す対話を創出します。
たとえば、チームでのプロジェクト計画や家族間の問題解決の場において、このバランスが取れていると、より円滑で建設的なコミュニケーションが行われます。
共感的コミュニケーションスキル
最後に、共感的な聞き方は、良いコミュニケーターにとって非常に価値のあるスキルです。共感とは、相手の感情や状況を自分のものとして感じ、理解する能力です。
共感的なコミュニケーションは、ただ情報を収集するだけでなく、相手の感情を感じ取り、それに対して適切な感情的な反応を示します。
この種の聞き方は、特に感情的な支援が求められる状況、たとえば友人が個人的な悩みを打ち明けたり、同僚が職場での挑戦に直面している場合などに非常に効果的です。
良いコミュニケーターは良いリスナーであるなら、良いコミュニケーターであるためには、優れたリスニングスキルが必要であることは明らかと言えるでしょう。
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