話し方教室東京 コラム-コロナ下の集中治療室におけるコミュニケーション課題とは?

患者と家族とのコミュニケーションが課題に

ニュースワイズは、COVID-19から浮かび上がってきた医療機関の課題の1つとして、集中治療室でのコミュニケーションについて指摘。専門家の意見を掲載している。

これは、クリティカルケアメディシン誌の社説に掲載された、ワシントン大学医学部のランス・パタク助教授を始めとする研究者たちの意見だ。

集中治療室では「ABCDEFの結束」というルールがある。アルファベットごとに、患者の治療や管理の基本を表している。

その中で「F」という文字は、Family engagement and empowerment(家族とのエンゲージメントとエンパワーメント)で、家族を介して患者へのコミュニケーションをサポートするというものだ。

しかしCOVID-19のケースになると、家族は集中治療室には入れなくなり、患者と家族のつながりやコミュニケーションが絶たれてしまう。

医療従事者は患者の不安・ストレスを減らす何らかの意思疎通施策を

人工呼吸器を余儀なくされた患者は、家族にも会えず、医療従事者と話すこともままならない。恐怖や不安がつのり、病状の悪化につながると指摘している。

医療従事者は、患者の精神不安やストレスを軽減するコミュニケーション施策が必要だ。

例えば、ベッドサイドに紙とペンを設置する、患者が「はい/いいえ」と答えられるツールを導入して意思疎通するなどの手段を考えるべきであるとしている。

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