話し方教室(東京) コラム「コミュニケーションの本質は、言葉によるものだけではなく、非言語的な要素にもある。」

【今日の金言/2024-07-03】

「コミュニケーションの本質は、言葉によるものだけではなく、非言語的な要素にもある。」
アルバート・メラビアン

この格言は、非言語コミュニケーションの重要性を強調しています。

非言語コミュニケーションの重要性

非言語コミュニケーションとは、言葉を用いずに情報を伝える方法を指します。これには、身振り、表情、目の動き、声のトーン、間合いなどが含まれます。

メラビアンの研究によると、対面コミュニケーションにおいて、感情的な意味の伝達には非言語的要素が大部分を占めるとされています。

彼の「7%-38%-55%ルール」によれば、言葉(言語的要素)は感情を伝える際の7%しか占めず、残りは声のトーン(38%)と非言語的手がかり(55%)によるものです。

これは、人間の感情は、言葉よりも非言語的要素に現れることを示しています。

非言語コミュニケーションの一例

コミュニケーションにおいて非言語的要素が果たす役割は多岐にわたります。

「表情・目の動き」で、喜び、悲しみ、怒り、驚きなど様々な感情を伝えることができます。また、「姿勢・態度」で距離感が近い場合は親密さを、遠い場合は緊張感を伝えることも可能です。

「身振り」を使えば強調したい言葉を補強したり、話の進行を誘導することが可能になり、また「声」のトーンやリズムも、聞き手に与える印象を左右し、メッセージの受け取り方を大きく左右します。

効果的コミュニケーションのために

非言語コミュニケーションの理解と適切な使用は、個人間の関係だけでなく、ビジネスや教育、公共の場など、幅広いシーンで役立ちます。

例えば、プレゼンテーションでは、情報の正確な伝達はもちろん、聴衆との関係構築には非言語的要素が重要です。教師が学生に対して優しさや理解を示す表情や身振りは、学生の学習意欲を高める効果があります。

また、商談においては、信頼感を築くための親密な距離感や、確信に満ちた声のトーンが重要になります。これらの技術を磨くことで、より効果的なコミュニケーションが可能となり、相手との理解を深めることができるのです。

メラビアンは、非言語コミュニケーションの重要性をデータに基づき明らかにしました。私たちがコミュニケーションを取る際には言語(話す内容)のみならず、非言語にも十分注意しなければならないことを教えてくれているのです。

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