話し方教室(東京) コラム「パブリックスピーキングは、単に伝えるだけでなく、インスピレーションを与える芸術である。」

【今日の金言/2024-07-01】

「パブリックスピーキングは、単に伝えるだけでなく、インスピレーションを与える芸術である」
サイモン・シネク

この格言は、単なる情報伝達を超えたスピーチの力を強調しています。

最も効果的なスピーチとは

パブリックスピーキングにおいて、最も効果的なスピーチは、ただ事実やデータを伝えるだけではなく、聴衆の感情に訴えるものです。

情熱的で、心を動かす話し方は、聴衆の記憶に残りやすく、行動を促す原動力となります。スピーカーが自らの真実の感情を表現することで、信頼性と説得力が増し、メッセージの影響力が高まるのです。

例えば、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの「I Have a Dream」という情熱的なスピーチは、広く感銘を与え、聴衆に深い感情的な共鳴を呼び起こしました。

聴衆との間に強い繋がりを築き影響を与える

良いパブリックスピーキングは、スピーカーと聴衆との間に強いつながりを築くことから始まります。

このつながりは、価値観を共有し、共感を生むことで形成されます。そのためには、スピーカーが聴衆のニーズや期待を理解し、それに応じて話すことが肝要です。そうすれば、より効果的なコミュニケーションが実現できます。

このプロセスでは、聴衆がスピーカーからのメッセージを自分事として受け入れやすくなるため、より深い影響を与えることができるのです。

スピーチの真の力を理解する

スピーチは、聴衆に新たな視点を提供し、行動変容を促す強力なツールといえます。

パブリックスピーキングが「インスピレーションを与える」とは、スピーカーが夢や目標を語り、それを実現するための具体的な行動を示すことで、聴衆は自らも変化を起こすことができると信じるようになる、ということです。

つまり、スピーチで、人々が自己の限界を超えて成長し、新しい挑戦に取り組む勇気を持つように動機づけることができることを意味します。

シネクの言葉は、パブリックスピーキングが単なる情報伝達の手段でなく、人々とのつながりを深め、深い感情的な影響を与えて、社会や個人に対する意義深い変革を促すことができる力まで持つことを、私たちに教えてくれているのです。

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