話し方教室(東京) コラム「言葉で心を開き、心で話す。」

【今日の金言/2025-03-10】

「言葉で心を開き、心で話す。」
マザー・テレサ

この言葉は、深い洞察に満ちた格言です。これは、コミュニケーションの力と心のつながりの重要性を教えてくれます。

言葉で相手の心を開く

コミュニケーションの基本的な目的の一つは、相手の心を開くことです。言葉には、人々の感情や考えを引き出す力があります。特に、共感や理解を示す言葉は、相手が自らを開示しやすくなるよう促します。

たとえば、「あなたの気持ちはよくわかります」や「それは大変だったですね」というフレーズは、話し手の心を解きほぐし、より本音で話すきっかけを作ります。

このプロセスは、信頼関係の構築にも不可欠で、相手が安心して自分の本当の思いを共有する環境を作り出すのです。

心で話しコミュニケーションを深める

心で話すということは、ただ感情的になるという意味ではありません。むしろ、自分の言葉に誠実であること、そして相手の感情や状況を深く理解し、それに基づいて対応することを指しています。

この技術は、話し手に自己中心的な視点ではなく、相手の視点を重視することを要求します。例えば、ある困難を抱えている友人に対して、ただアドバイスをするのではなく、その人の感情や立場に立って考え、感じたことを伝えることが、「心で話す」ことにつながります。

これにより、コミュニケーションはより深く、意味のあるものとなるのです。

言葉と心の相互作用で人間関係の質が高まる

この格言は言葉と心の間の相互作用を強調しています。心を開くための言葉と、心から話すことは、相手に対する深い理解と共感を生み出すために連携して機能します。

この循環的なプロセスは、人間関係の質を高め、より充実したコミュニケーションを実現するための鍵となります。つまり、相手が自分に心を開くことで、より心からのコミュニケーションが可能になり、それがさらに信頼感を深め、相手も心を開きやすくなるのです。

テレサの言葉は、コミュニケーションにおける言葉の選び方と心の使い方、その両方の重要性を教えてくれます。相手の心を理解し、その心に寄り添う言葉を選ぶことこそ、真のコミュニケーションを成立させる鍵といえるのです。

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