話し方教室(東京) コラム「心からの言葉は、どんな難しい状況も乗り越える力を持っている。」

【今日の金言/2024-06-05】

「心からの言葉は、どんな難しい状況も乗り越える力を持っている。」
ネルソン・マンデラ

この格言は、コミュニケーションの深い真実を表していると言えます。

偽りのない、心からの言葉は聞き手の心に響く

真実性を持って話すことは、コミュニケーションの基礎です。

心からの言葉とは、偽りのない、自分の真の感情や考えを正直に表現することを意味します。このような真実性があると、話し手の誠実さが伝わり、聞き手に深い印象を与えることができます。

特に困難な状況では、表面的な言葉よりも、感情のこもった言葉のほうがずっと心に響きます。たとえば、危機的な状況でリーダーが示す心のこもったメッセージは、チーム全体の士気を高め、困難に立ち向かう意欲を引き出すことができます。

共感は話し手と聞き手の心を近づける

心からの言葉が持つもう一つの要素は、「共感」です。

共感的なコミュニケーションは、他人の感情や立場を理解し、それに対して敏感であることを示します。話し手が聞き手の感情や状況を理解していることを言葉で表現すると、聞き手は自分が理解され、尊重されていると感じます。

この感覚は、人々が精神的な障壁を乗り越え、困難を共に解決しようとする動機付けになります。マンデラ自身も、アパルトヘイトという極めて困難な状況の中で、人々に共感し、国を癒やし、統一するメッセージを送り続けました。

心からの言葉には変革をもたらす力がある

心からの言葉には変革をもたらす力があります。真実と共感が融合したメッセージは、聞き手の心に新たな考えや視点を植え付けることができるのです。

言葉には、人々の考え方や態度を変える力があり、それによって社会全体が変わることもあります。心からの言葉で表現される情熱やビジョンは、人々を動かし、時には歴史上の変化を引き起こすことがあります。

マンデラの言葉は、南アフリカだけでなく、世界中の人々に希望と勇気を与え、大きな社会変革の触媒となりました。真実と共感を核とするコミュニケーションなら人間の心を動かすことができる、このことをリーダーなら、是非とも覚えておきたいものです。

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