話し方教室東京 コラム-スピーチのアクセントは、直した方がよいのだろうか?
スピーチのアクセントは、内容の分かりやすさとは関係がない
スピーチにおいて、アクセントを訂正するように指導する人もいるが、キャル ステイト フラートンでは、アクセントは言葉や内容を理解するための障害になるものではないというコミュニケーション科学の専門家の分析を掲載している。
アクセントは、聞く人によって印象やアクションに関連付けられることがあるが、もともとは国や地域によって異なる文化的なものであり、アクセントにバイアスをかけてしまうとコミュニケーションにおける機会の喪失や偏見、信頼関係などに影響してしまう可能性がある。
アクセントは音のパターンと意味、および話し言葉のピッチの変化であり、分かりやすさや理解度とは関係ない。分かりやすさや理解度というのは、聞いている人がどう解釈するかという能力であり、話す人の能力ではないからだ。
スピーチでは文化の多様性を理解し、声のトーンや展開の仕方を訓練する
確かに、アクセントを修正することによってネイティブにとっては言葉が分かりやすくなるため親切かもしれないが、アクセントはスピーチの様々な側面の1つであり、文化や個性を押さえ込むことがあっても魅力を増加させるものではないと専門家は述べる。
スピーチでは、多様な文化やアクセントを理解し、声のトーンや進め方など包括的なトレーニングを行うことが大切だという。
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