話し方教室東京 コラム-政治家のジョークはどこまで外交メッセージとして有効か?
政治家のジョークについて
ザ・カンバセーションは、政治家のジョークについて掲載している。何世紀にもわたって行われてきた外交手段であるが、使い方次第で良くも悪くもなると言う。
ロンドンで開催されたNATOサミット。カナダのジャスティン・トルドー首相がほかの首脳たちとの雑談で、トランプ大統領を皮肉った光景が、画像・音声ともにとらえられた。トランプ大統領から後に「裏表のある男だ」と批判されている。
問題の場にはボリス・ジョンション英首相も参加しており、彼は「よく覚えていない」と語っているが、彼が英国外務長官であった頃は、きついジョークを言っていたことで知られている。
当事者であるトランプ大統領も、ジョークや皮肉という手法を好んで使っている。ジョークは、外交メッセージを伝える上で効果的で、特に意図的ではないときユーモアに変わる。
彼は自身の功績を皮肉として話し、周囲がやり返すのではなく驚いていたので、「その反応は想定外だった」と笑ったために場が和んだというエピソードがある。
ユーモアか、無礼か、相手の文化によってとらえ方は異なる
一方で皮肉がユーモアとしてとらえられるか否か、難しい場合もある。それは文化が異なる場合だ。1940年に英国で米大使がインタビューを受け、女王の頭脳を賞賛したが、「民主主義は終わった」と皮肉を加えたことで辞任に追い込まれた。
同じ言語を話す場合でも、礼儀の尺度が変わることを理解する必要がある。
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