話し方教室(東京) コラム「言葉には、建設的な力も破壊的な力もある。使う者の意志がカギとなる。」

【今日の金言/2024-06-12】

「言葉には、建設的な力も破壊的な力もある。使う者の意志がカギとなる。」
ジブラン・ハリル・ジブラン

この言葉は、コミュニケーションの持つ深い意味と影響力を示唆しています。

言葉の建設的な力

言葉は、相手にポジティブな影響を与える力を持っています。

例えば、励ましや賞賛の言葉は、人々の自己効力感を高め、モチベーションの向上や行動の変化を促すことができます。企業や教育の現場で、ポジティブなフィードバックが行われることで、チームの士気が高まり、生産性が向上するのはこのためです。

言葉によって人の心を動かし、より良い方向に導くことは、コミュニケーションの重要な役割の一つと言えるでしょう。

言葉の破壊的な力

一方で、言葉は深い傷を残すこともあります。

批判的で攻撃的な言葉は、受け手の自尊心を傷つけ、不安や恐怖を引き起こすことがあります。特に個人のアイデンティティに関わる部分(例えば、能力や外見に対する否定的なコメント)に対して発される言葉は、心理的に大きなストレスを引き起こすことが知られています。

このような言葉の使用は、人間関係の破綻を引き起こす原因にもなり得ます。

言葉の意志ある使い方の重要性

ジブランの言う「使う者の意志がカギとなる」という部分は、言葉を使う際の意識と責任を強調しています。

私たちは日常的に何気なく言葉を交わしていますが、その一言一言には重大な影響が伴う可能性があります。したがって、どのような言葉を選び、どのような意図でそれを伝えるかが重要です。

ジブランの格言は、言葉一つで人の心に大きな影響を与えることができるため、その使用方法には十分な配慮が必要であることを教えてくれているのです。

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