話し方教室(東京) コラム「言葉は、相手に影響を与える力を持つ。」

【今日の金言/2025-02-28】

「言葉は、相手に影響を与える力を持つ。」
アリストテレス

この格言は、コミュニケーションの基本原則を端的に表しています。

言葉の選択の重要性

言葉一つ一つには、その意味だけでなく、感情や意図が込められています。相手に対する敬意や愛情、または軽蔑や怒りを言葉を通じて伝えることができます。

したがって、言葉の選択は、対人関係において極めて重要になります。例えば、肯定的な言葉を選ぶことで相手を励ますことができる一方で、否定的な言葉は相手を傷つける可能性があります。このように言葉は、人と人との関係を築いたり壊したりする力を持っているのです。

言葉で説得できる

アリストテレスは、レトリック(説得術)の大家として知られています。

彼の見解によれば、効果的なコミュニケーションには説得力が不可欠であり、適切な言葉を選ぶことがその鍵を握ります。話し手がどのように言葉を操るかによって、聞き手の意見や態度、行動を変えることができるのです。

このプロセスでは、言葉が感情に訴えかける力と、論理的な説得力をバランス良く使用することが求められます。つまり、言葉は単に情報を伝える手段ではなく、相手を動かすための道具としての機能も果たすのです。

言葉が自己形成をなし、言葉が人間関係を築く

言葉は自己表現の手段としても非常に有効です。自分の考えや感情、価値観を表現する際に、どのような言葉を選ぶかが自己のアイデンティティを形成します。

また、言葉を通じて自己の内面を相手に理解してもらうことで、より深い人間関係が築かれることにもつながります。逆に、不適切な言葉の使い方は誤解を招く原因ともなり得るため、常に言葉の選択には慎重であるべきです。

アリストテレスのこの格言は、言葉が持つ力を理解し、それを如何にして有効に活用するかを私たちに問いかけています。言葉を通じて自己と、そして他者と、どのように関わるかが、その人の人生に大きく影響することを決して忘れてはなりません。

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