話し方教室(東京)「朝礼スピーチの話材/精神的自由と経済的自由」

精神的自由が、やる気につながる

玉川大学の松元健二教授と英国レディング大学の村山航講師らの研究チームは、「自分で行動を決定できる環境にあると、脳が前向きにとらえ、やる気を感じる傾向にある」ことを実験で明らかにした。

他人の決定に従うのではなく、自分で決定するとやる気がでてくるのは、一般的によく理解できることだと思う。それを実験で明らかにしたわけだ。

換言すると、「精神的自由が、やる気につながる」ということになるだろう。上司や他人に命じられてやる仕事では、精神的に不自由で、やる気が起きないのも上記の実験から頷ける。

上司や利害関係者には逆らえない現実

思うに、誰しも、物事を、自分で主体的に自由に決定したいと思っているはず。

でも、組織の一員ではそれが困難だったりする。上司に逆らえなかったり、会社を取り巻く利害関係者に配慮しなくてはならないことがあるからだ。

ではなぜ、上司に逆らえないか。また、利害関係者に逆らえないのだろうか。理由は簡単で、上司や利害関係者に逆らえば、首になることがあるからだ。

要は、会社や組織の一員として稼ぎを得ている身では、自分で主体的に自由に決定したいと思っても、実際のところはままならないのだ。

精神的自由は経済的自由が支える

「精神的自由がやる気につながる」と書いたが、その精神的自由を支えるものは、実は、経済的自由なのだ。誰に頼らなくとも稼げる能力と、潤沢なお金が経済的自由の根本。

経済的自由を手に入れない限り、真の精神的自由は謳歌できない。
これはどうやら、真実と言ってよい。精神的自由を手に入れるのも、なかなか大変ということ。

でも、若い人には諦めずに2つの自由の獲得に挑んで欲しい。私は心底そう思っているのだ(^_^)v

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